基本用語
Optpathを利用する上での基本的な用語についてまとめています
イベントログ
イベントログは、システムやソフトウェアが記録する行動や活動の履歴のことです。これには、特定のアクションが行われた日時や操作内容、関与したユーザーやシステムコンポーネントの情報などが含まれます。プロセスマイニングにおいては、これらのログを解析することで、ビジネスプロセスの流れを再構築し、改善点を見つけ出します。
ケース (Case ID)
ケースID(Case ID)とは、一連の業務を紐付けるためのIDです。プロセスマイニングやビジネスプロセス管理において、特定のビジネスプロセスの一連の流れや活動を一意に識別するために使用されます。この一連の流れは、プロセスが開始から終了までに経る個々のステップやアクティビティを含みます。つまり、ケースIDはプロセスの「物語」を追跡し、記録するための鍵となります。
ケースの例
製品の製造プロセス、顧客サービスのリクエスト処理、注文の履行プロセスなどがあります。例えば、注文処理システムにおいて、各注文には一意のケースIDが割り当てられ、注文が受け付けられてから商品が配送されるまでの各ステップを追跡することができます。
アクティビティ
アクティビティは、プロセスの中で行われる個々の作業やタスクのことを指します。プロセスマイニングでは、イベントログ内のアクティビティを追跡し、どの順序で実行されたかを分析することで、プロセスの流れを理解します。
タイムスタンプ
タイムスタンプは、特定のアクティビティが実行された正確な日時を記録したものです。これにより、プロセスの持続時間を測定したり、特定のアクティビティの順序を特定することができます。
バリアント
バリアントは、ビジネスプロセスマイニングにおける重要な概念で、同一プロセス内で異なる実行パターンやアクティビティの順序を指します。簡単に言うと、バリアントはプロセスの「異なるバージョン」や「異なる道のり」を表し、同じ目的を達成するために取りうる異なる手順やステップの組み合わせです。
バリアントの役割
パターンの把握
バリアントを分析することで、プロセスがどのように異なる形で実行されるか、またその頻度はどの程度かを理解できます。これは、プロセスの多様性を把握し、標準化の機会を特定するのに役立ちます。
効率性と効果性の評価
異なるバリアントを比較することで、どのパターンが最も効率的または効果的であるかを評価できます。これにより、プロセス改善のための洞察が得られます。
ボトルネックの特定
特定のバリアントが他のバリアントよりも時間がかかる場合、その原因を特定し、プロセスのボトルネックを解消することが可能になります。
バリアントの例
例えば、商品の注文プロセスがあるとします。顧客はオンラインで注文することも、電話で注文することもできます。これらの異なる注文方法は、注文プロセスの異なるバリアントを形成します。オンライン注文は「商品選択 → カート追加 → 決済 → 確認メール送信」のステップを踏む一方で、電話注文は「電話受付 → 商品選択確認 → 決済案内 → 確認メール送信」というステップになるかもしれません。これらは同じプロセスの目的を達成しますが、実行の順序やステップが異なります。
プロセスマップ
プロセスマップは、プロセスの状態とアクティビティの間の関係を数学的に表現するためのツールです。このグラフィカルな表現を使用して、プロセスの可能な実行パスを分析し、ボトルネックや冗長性を特定することができます。
コネクション
先行アクティビティから、後続アクティビティへ移動するケースのパスを表したもので、アクティビティ-アクティビティ間の接続を指します。
Last updated on December 28, 2024